The 6th Meeting of
Japan Orthoptic Vision Society
Zoom Webinars 開場
開会挨拶
岩田 遥
(北里大学)
講演Ⅰ
スタンダードな視能評価とは?
~リアルタイムアンケート調査~
荒木俊介
(川崎医療福祉大学)
18:30 ~
19:00 ~ 19:05
19:05 ~ 19:40
中塚秀司
(刈谷豊田総合病院)
講演Ⅱ
視覚と消費者行動の接点
河股久司
(日本大学)
19:45 ~ 20:30
岩田 遥
(北里大学)
Webセミナー 共催:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
遠近両用CLの光学デザインと見える仕組み
~データから見た 潜在する患者ニーズへの対応~
座長:半田知也
(北里大学)
演者:岩田 遥
(北里大学)
20:35 ~ 21:05
閉会挨拶
岩田 遥
(北里大学)
ご挨拶
この度、第6回日本両眼視矯正研究会(JOVS)はZoom Webinarsにてオンライン開催をいたします。今回もJOVSの特徴である対談を中心とした講演内容を組み、演者は配信スタジオよりお送りします。
講演Ⅰでは、スタンダードな視機能評価について考えます。正確な視機能の評価には、データ取得までのプロセスが重要となりますが、実際の臨床現場では施設間や人によって手技手法が異なる場合があり、「どれが正しいのか?」と疑問に感じることもしばしば経験されます。講演Ⅰではこのような疑問に答えるため、また何が「一般的であるか」を探るため、「スタンダードな視機能評価とは?~リアルタイムアンケート調査~」の演題で、川崎医療福祉大学の荒木俊介先生、および刈谷豊田総合病院の中塚秀司先生にご講演いただきます。本講演ではリアルタイムでZoomの機能を用いたアンケート調査を実施いたします。また、皆様が臨床上で持つ事前のアンケート調査(https://forms.gle/P39d2dT1Tm8Wexzg7)も受け付けておりますので、是非ご投稿ください。
講演Ⅱでは趣向を少しを変え、「マーケティング」についての内容です。我々はモノを購入する際、特に意識はしていませんが五感を駆使してその行動決定をしており、これを利用したマーケティング手法を専門的にはSensory Marketingと言います。Sensory Marketingの、特に視覚に関する研究に注力されている日本大学 商学部の河股久司先生をお招きし、「視覚と消費者行動の接点」のタイトルで対談形式にてご講演いただきます。
Webセミナーではジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の共催により、コンタクトレンズに関する内容を現在調整中です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
岩田 遥
(北里大学)
2014年 北里大学 医療衛生学部 卒業
2017年 北里大学 医療衛生学部 助教
2019年 北里大学大学院 医療系研究科
修了 (医学博士)
2022年 北里大学 医療衛生学部 講師
講演Ⅰ
スタンダードな視能評価とは? ~リアルタイムアンケート調査~
医療におけるスタンダードとは、ありきたりや並みのといった意味ではなく、科学的根拠に基づき推奨される評価法や治療法を意味します。また、そのスタンダードは医療の進歩・発展に伴いその時々で変化します。これは、視能評価の場面においても、例外ではありません。適正な視能評価を行うためには、各種検査法や診断機器の原理原則に基づくことが大切です。
一方で、気づかぬうちに原理原則から外れた自己流の評価になっていたり、スタンダードだと思っていた事柄が変化していたりすることはないでしょうか。もちろん、評価者や施設などによる考え方の違いもあり、スタンダードな視能評価は答えが1つとは限らず、複数の選択肢が存在する場合もあります。
視能評価に対する様々な考え方を知っておくことは、視能評価の質を向上させる上で重要と考えます。そこで、今回の研究会では、日常臨床での「他の施設ではどうしているのかな?」「これって合っているのかな?」といった疑問や不安について、視聴者参加型のリアルタイムアンケートを実施し、皆様の現状を共有しながら、科学的根拠に基づいた観点で、スタンダードな視能評価について考えたいと思います。
記:荒木俊介
荒木俊介
(川崎医科大学附属病院)
2010年 川崎医療福祉大学 医療技術学部 卒業
2010年 川崎医科大学附属病院 眼科 入職
2016年 川崎医療福祉大学 非常勤講師 併任
2017年 川崎医療福祉大学大学院 医療技術学研究科 修士課程 修了
2022年 川崎医療福祉大学大学院 医療技術学研究科 博士後期課程 修了
2023年 川崎医療福祉大学 助教
中塚秀司
(刈谷豊田総合病院)
2007年 東海医療工学専門学校 卒業
2007年 総合上飯田第一病院 入職
2008年 刈谷豊田総合病院 入職
2019年 北里大学医療衛生学部研究員
2022年 刈谷豊田総合病院 診療技術部眼科担当員
講演Ⅱ
視覚と消費者行動の接点
スーパーマーケットやコンビニエンスストアを見渡すと、多種多様な製品が販売されていることに気づかされます。一方で、ブランド間で類似した製品が数多く陳列されており、どの製品を購入すべきかと迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。マーケティングや消費者行動研究領域では、製品間の差異が非常に小さい状態や、同一カテゴリー内で多くの製品が並べられている状態は、消費者の選択の難しさを誘発し、購買の中止や延期をもたらすことが知られています。そのような中で、マーケティングや消費者行動ではこれらの問題を解決することを目的とした研究が数多く進められています。とりわけ、五感に注目した方法として感覚マーケティング(Sensory Marketing)と呼ばれる研究領域が2010年代から拡大しており、現在でも五感を通じて消費者の行動・態度変容を促すことを目的とした研究が精力的に取り組まれています。
そこで、本講演では、五感の中でも主に視覚を対象とした消費者行動研究について取り上げ、購買場面における視覚刺激の重要性やその課題を議論いたします。
河股 久司
(日本大学 商学部)
2011年 早稲田大学商学部 卒業
2016年 早稲田大学大学院商学研究科修士課程 入学
2018年 同 修了
同年 早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程 入学
2021年 早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程 単位取得退学
同年 早稲田大学商学学術院講師(任期付)
2023年より 現職
Webセミナー
共催:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
遠近両用CLの光学デザインと見える仕組み
~データから見た 潜在する患者ニーズへの対応~
2024年現在、本邦における人口ピラミッドのボリュームゾーンは50歳を中心とした40~60歳であり、これは老視矯正のニーズが最も高い年代でもあります。また、あらゆるものがデジタル化し、これに伴うより細かなVDT作業の増加や、定年制度改革により、老視矯正のニーズは益々増加することが予想されます。
老視矯正法の一つとして遠近両用CLがありますが、CL利用者における遠近両用CLの使用割合は、他国と比較して本邦はまだ低い傾向にあります。遠近両用CLは単焦点CLと比較して光学デザインがやや複雑であるため、日々の臨床業務の中でその調整に時間がかかってしまうこともこの一因であると考えられます。一方で、40~60歳人口の多い本邦の人口構造を読み取ると、遠近両用CLへの患者からのニーズは多く潜在していることが予想されます。文献的にも遠近両用CLの患者満足度は高い傾向にあり、遠近両用CLのより積極的な調整が、患者の潜在的ニーズを満たすことに繋がります。
遠近両用CLは年々進化しており、これに伴い光学デザインも多様化し、その見える仕組みについても少しずつ異なっています。それぞれのレンズにおける光学デザインの特徴を知ることは、臨床上で極めて重要です。
本講演では遠近両用CLの光学デザインとその見える仕組みについて解説し、またデータから見た遠近両用CLへの潜在的な患者ニーズや、日々の忙しい臨床業務の中でも比較的スムーズに調整を行うことのできるコツについてもご紹介をします。
座長:半田知也
(北里大学)
1998年 川崎医療福祉大学 医療技術学部 卒業
2004年 北里大学大学院 医療系研究科
修了(博士医学)
2004年 北里大学 医療衛生学部 助手
2005年 北里大学 医療衛生学部 講師
2013年 北里大学 医療衛生学部 准教授
2016年 北里大学 医療衛生学部 教授
演者:岩田 遥
(北里大学)
2014年 北里大学 医療衛生学部 卒業
2017年 北里大学 医療衛生学部 助教
2019年 北里大学大学院 医療系研究科
修了 (医学博士)
2022年 北里大学 医療衛生学部 講師